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スペシャル

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滋賀県高島市針江の生水(しょうず) ―生きている水に出会える郷―

2014.06.13

滋賀県高島市針江の生水(しょうず)

滋賀県高島市針江の生水(しょうず)

どこにいても、水のせせらぎの音がする、そんな素敵な街に出会った。滋賀県琵琶湖の北西に位置する高島市針江地区。針江には、人の暮らしと湧き水が織りなす「川端(かばた)」という文化がある。この地域独特の湧水利用の文化のことだ。街中に水路がはりめぐらされており、比良山系に降った雪や雨が、伏流水となって湧きだし流れている。

美しい水路

美しい水路

この街では、家ごとに、この水が引き込まれていて、川端と呼ばれる素敵なシステムがあるのだ。最初の「元池(もといけ)」は、飲み水などに利用され、元池から流れ落ちた水は、「壺池(つぼいけ)」に流れ込み、野菜を洗ったり、食器を洗ったりすることに使われる。最後の「端池(はたいけ)」では、鯉など淡水魚が泳いでいて、野菜くずやご飯粒をきれいに食べてくれ、汚れることのない水が、水路に戻され、最後に琵琶湖へ注ぎ込む。母屋の内部にあるものを内川端、屋外や別棟になっているものを外川端と呼ぶそうだ。針江では、この川端は現役で、100件を超える家が、それぞれの家ならではの美しい川端を持っている。
あちこちの家の川端を見せていただいたが、どの家も、もちろん中性洗剤などは使っていない。水を殺してはいけないからだ。針江では、この水のことを「生水(しょうず)」と呼ぶ。生きている水、生かされている水という意味だ。比良山系の水は、200年もの歳月をかけて地下から湧いてくる。その水を愛おしく想い、大事に大事に使う川端は本当に美しく、感動しっぱなしのわたしに、ガイドの方は「こんなこと、昔から続く当たり前のことだと思ってやってきたんやけどね」と笑いかける。

竹で作られたコップをいただき、あちこちで利き酒ならぬ利き水をしてみた。湧いている場所で味が違うが、どの水も美味しいこと!美しい水が流れる街は、なぜだか街並みも必ず美しい。川上の人は、川下の人のために、絶対に水を汚さない。人のためだけでなく、みんなが琵琶湖のためにもきれいな水を流そうとする。水道は、ずいぶん前からきているそうだが、ほとんど使わないそうだ。水を汚す人なんて存在しないと誰もが信じ暮らせる郷。ただただ、うらやましい。

川端は、2000年前弥生時代より続くと言われている。比良山系→川端→水路→針江大川→琵琶湖という水の流れは、人の暮らしも含めて、ひとつの生態系を作っている。人が生物多様性の一員として暮らすことで、こんなに穏やかな風景を作り上げるんだなぁ…と実感。針江大川には、アユやビワマスも遡上してくるそうだ。すでに琵琶湖では絶滅寸前と言われている固有種セタシジミもここでは顕在という話にびっくり。
川の環境保全という時に、流域というとらえ方が欠落していると、最近あちこちで指摘されている。山から染み出る一滴が源流となり、渓流へ、そして人の暮らしと接する里川となり、それらが合流して大きな川に姿を変え、海や湖にいたる。かつては、この水のつながりが、人の暮らしもつなげてきたはず。水のつながりを取り戻すことは、人の暮らしのつながりをも取り戻すことになる。人々が、川とつながりを持たなくなったとたん、各地の水は汚れだし、暗渠となって川の姿が消え去っても誰も気にしなくなった。もう一度、針江のように、各地で水とのかかわりを取り戻すことできないだろうか。

針江を訪れると、水には死んだ水と生きている水があることがわかる。川には、梅花藻が白く可愛い花を咲かせていた。そろそろ蛍が、飛び交う季節が訪れる。生きている水は、人も草花も虫も区別なく、あらゆる命を生かしてくれる。

川端

川端

川端の張り紙

川端の張り紙

川端その2

川端その2

針江地区の川端を訪れたい方は
http://harie-syozu.jp/guide で予約を

(坂田)

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