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スペシャル

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沖縄北東部慶佐次(げさし)マングローブ林を赤土流出から守る

2014.09.21

多くの観光客のカヌーでにぎわう川面

マングローブの恵みノコギリガザミの危機

ヤエヤマヒルギの花

マングローブ林の中を歩くことができる木道

南方の海と言えばよく耳にするマングローブとは、満潮時に陸地が海水にひたる塩沼地(えんしょうち)に生息する常緑低木の植物群のこと。沖縄県北部の東海岸には、オヒルギ、メヒルギに加え、北限となるヤエヤマヒルギが自生していることで国の天然記念物に指定された慶佐次マングローブ林がある。慶佐次川のふもとにある東村ふれあいヒルギ公園には、ヒルギ群落の間を散策できる木道や、水辺まで降りることができる階段、展望塔と芝生の広場と駐車場が整備されている。

公園管理事務所に常駐しているNPO法人東村観光推進協議会は、マングローブ林の適切な利用を進めるため、エコツーリズム協会、ブルーツーリズム協会、グリーンツーリズム研究会の3団体がまとまり2005年に発足した。4年前からこの協議会に勤め、昨年から事務局長を担われている小田晃久さんに話を伺った。

マングローブ林の利用が始まったきっかけは、1999年頃の東村の村おこしの議論から。当時の区長が提案した川でのカヌー事業のアイデアが採用され、エコツーリズムによる旅行客誘致のため、マングローブ林周辺の整備が行われた。現在、14の業者が主にカヌーツアーを提供しており、修学旅行などの団体客も含め、年間2~3万人が利用している。最盛期には1日300人もの方が訪れ、水面には常時20-30艇のカヌーがひしめくという状態だ。あまり利用者が多いと、エコツァー参加者の満足度が下がることが分かったため、1業者1日最大80人まで、1人のガイドが一度に引率できるのは5艇までという自主ルールを2013年に作り実施している。また、ガイドの質を高めるため、年に1度マングローブ林の専門家よる講習、地域清掃、レスキュー訓練を義務づけている。そのためか、いまのところ外部の業者は入ってきていない。

マングローブ林の保全にとって、赤土流出防止は大きな課題だ。赤土の堆積が進んでカヌーで近づけない場所が増えてきたことから、協議会メンバーの間では「何か保全対策をしなければ」という意識が共有されている。しかし実際には業者間の利害があり、この3年間進めてきた保全利用協定の議論はまだ合意に至っておらず、自主ルールを制定するにとどまっている。
赤土堆積の原因は、川の上流に豚舎や農地があるため、大雨が降るとすぐに赤土と汚泥が流れ込んでしまうためだ。赤土流出防止対策としては、グリーンツーリズム部会が、民泊と組み合わせた体験学習として行っているイネ科の植物ベチバーの植栽によるグリーンベルト作りが実施されている。「最盛期より流れてくる赤土の量は減っている」とガイドの方は言うが、専門家による調査ができたのは過去1回のみ。植物以外の生物相については、専門家とのつながりが無く、これまで調査されていない。

今後については2つの動きがある。1つは県の事業である川の浚渫による赤土の除去。観光客への対応として「元々の川に戻す」ことを目的にしており、2015年度の予算化が検討されている。もう1つはWWFジャパンとの連携によるグリーンベルト作りの推進だ。WWFジャパンが久米島で進めてきたグリーンベルトによる赤土流出防止プロジェクトの次の候補地の1つになっており、すでに担当者が視察に訪れている。協議会でも保全利用協定について継続して議論するなど、マングローブ林保全の取り組みは、現在進行中だ。  

オキナワアナジャコ・カニ類の巣

メヒルギの花

オヒルギの花

東村ふれあいヒルギ公園から慶佐次川へのアプローチ

(取材・文:宮本育昌)

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