国連生物多様性の10年市民ネットワーク JCN-UNDB

  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Twitter
  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Facebook
  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Youtubeチャンネル
  • 入会のご案内
  • お問い合わせ
  • JAPANESE
  • ENGLISH
  • 生物多様性・特派員メモ!

    【特派員メモ】やんばるの森 アキノ隊員のネイチャーガイドに参加しました

    more

  • 生物多様性・特派員メモ!

    【特派員メモ】 クライストチャーチ、震災復興から市街地再開発まで

    more

  • 生物多様性・特派員メモ!

    【特派員メモ】 カイコウラ 港町の震災復興

    more

  • 生物多様性・特派員メモ!ニュース

    【特派員メモ】 ウェリントンの都市型保護区、Zealandia

    more

  • 生物多様性・特派員メモ!

    【特派員メモ!】タンチョウへの愛しさと せつなさと 心強さと

    more

  1. Home
  2. スペシャル > 生物多様性・特派員メモ! > 【特派員メモ】 クライストチャーチ、震災復興から市街地再開発まで

スペシャル

SPECIAL

【特派員メモ】 クライストチャーチ、震災復興から市街地再開発まで

2018.03.20

特派員 藤田研二郎

 クライストチャーチは、ニュージーランド南島の中部に位置する同島最大の都市です。カンタベリー平野の東端にあって、空港から市内に向かうバスに乗ると、農場から住宅地、しだいに都市があらわれてくるまで、ずっと真っ平らな地面が続きます。また市街地に入る手前には、この時期美しい緑と花々が咲き誇るハグレイ公園、そして公園の輪郭から街中をななめにつっきるようにエイヴォン川が流れ、中心部にいながら豊かな自然も感じることができます。とくにこの川の水はきれいに透き通っていて、川下りのツアーを横目に泳ぐカモの姿をみることができました。

 東日本大震災が起こる17日前、このクライストチャーチを大きな地震が襲ったことおぼえていますか。2011年2月22日12時51分、マグニチュード6.1、死者185人、負傷者300人以上。ニュージーランドは留学先として人気があったことから、学生をはじめとする日本人28人もこの地震の犠牲となりました。当時街のシンボルだった大聖堂の塔の崩壊というショッキングな映像とともに、現地日本人の安否確認に関するニュースが続いていたことを記憶している方も少なくないと思います。

 私は今回の滞在中、現地で震災の復興過程を研究している先生の調査に同行する機会を得ました。ここでは、その中で見聞きしたことをお伝えしたいと思います。

 まず震災から丸7年が経ち、被害にあった建物はほぼ取り壊され、一部には建て替えも進んでいます。しかし話を聞いてみると、ニュージーランドの震災復興は日本と比べても非常に遅いとのこと。これには1980年代以降の行政改革によって世界有数の「小さな政府」になったこと、それに伴う中央・地方政府の予算上の制約が関係しているようです。例えば崩壊した大聖堂も、費用のかかる修復を断念し解体することこそ決定されましたが、現在でもなお取り壊し作業の最中にあります。また2013年からは仮設の聖堂がオープンしていますが、仮の状況がいつまで続くのか、再建の目処は今も立っていないようです。

 街中も注意深くみてみると、まだ震災の被害が残っています。例えば空き家になった建物前の路上に、高くコンテナが積み上げられている写真。これは被害を受けた建物について、震災直後に倒壊を防ぐための応急措置として設置されたものだったようです。つまり建物が危険な状態のままにもかかわらず、まだ取り壊しもなされていない。もっともこうしたコンテナは現在ではあまり残っていませんが、探してみると中心部でもいくつかみつけることができました。

 今クライストチャーチの街中は、そこかしこで工事がなされています。これは、大規模な市街地再開発事業(Anchor Projects and Precincts)が計画・実施されているためです。同市ではもともと震災以前から郊外化、慢性的な中心部からの人口流出が起こっていました。その中で老朽化した建物を、震災は襲いました。その後復興計画の中では、再び住民を市街地に呼び寄せることが課題となっています。現在の計画には、庭園や公園、広場をはじめ自然豊かなまちづくり、観光客も呼び寄せる会議場、スポーツ施設の建設、交通網の改善などが挙げられています。東日本大震災からの復興と比べてこれらの取り組みにはどのような特徴があるのか、自然環境への配慮はどのようになされているのか、地域社会の持続可能性はどのように達成できるのか。本当に興味がつきない旅路でした。

■クライストチャーチ震災関連の場所
①クライストチャーチ大聖堂

 震災によって崩壊した塔は解体されましたが(写真手前)、聖堂本体の取り壊しは進んでいません。仮設の大聖堂は徒歩5分ほどのほどのところにあります。日本人の建築家が設計したもので、柱には紙管を使っているようです。

②Quake City
 震災関係の展示を行うカンタベリー博物館の別館です。カンタベリー地方を襲った過去の地震の歴史、2011年当時のニュース、被災者の証言映像、遺留品、崩壊した大聖堂の塔の先端部分など。震災の被害を追体験することができます。

③Memorial Wall Christchurch
 エイヴォン川川岸の壁に、犠牲者の名前を記し追悼したもの。今でもたくさんの献花がありました。

④カンタベリー・テレビ局ビルの跡地
 とくに大きな被害のあったカンタベリー・テレビ局ビル(語学学校も入居)。現在その跡地には、犠牲者を追悼した真っ白な椅子が185脚並べられています。仮設の大聖堂のちょうど裏手に位置しています。

④コンテナ・モール
 地震で被害にあったモールに代わって、コンテナを使って再開された仮設のショッピングモール。クライストチャーチの復興のシンボル的な存在だったようですが、私が行ったときにはもうフードエリアしか残っていませんでした。建物の応急処置ばかりでなく、コンテナはニュージーランドの災害時にしばしば活用されるようです。

PICKUP CONTENTS

  1. Home
  2. スペシャル > 生物多様性・特派員メモ! > 【特派員メモ】 クライストチャーチ、震災復興から市街地再開発まで

国連生物多様性の10年市民ネットワーク

〒450-0001 名古屋市中村区那古野1丁目44-17 嶋田ビル203
国連生物多様性の10年市民ネットワーク事務所
TEL: 090-9895-2055
e-mail: inq@jcnundb.org

  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Twitter
  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Facebook
  • 国連生物多様性の10年市民ネットワーク 公式Youtubeチャンネル
  • 入会のご案内
  • お問い合わせ

このホームページは地球環境基金の助成金により作成されています

© Japan Civil Network for the United Nations Decade on Biodiversity All Rights Reserved.

page top