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【特派員メモ】 ウェリントンの都市型保護区、Zealandia

2018.03.20

特派員 藤田研二郎

 日本列島と同じくらいの面積でありながら、総人口は東京都の3分の1というニュージーランド。そこでは都市近郊から少し足をのばすだけで、美しい自然を体感することができます。ただしこうした自然環境も、「手つかずのもの」としてそのまま残っているわけでは必ずしもありません。中には一度開発で失われながらも、保護区として人の管理のもと慎重に再生・維持されているものも少ないのです。今回はそんなニュージーランドの中でも、首都ウェリントン近郊にある保護区、Zealandiaを紹介してみたいと思います。

Zealandia入り口

 

 Zealandiaはウェリントンの中心部から車で15分ほどのところにある、世界初の都市型保護区です。このZealandiaが位置する谷は、もともとの森林から農場、ダムといった開発を経て、現在はさながら「生態系復元の実験場」となっています。とくに復元した原生林の中での鳥類とTUATARA(ムカシトカゲ)の保護で有名です。

 さかのぼること19世紀以前、ニュージーランドの先住民マオリがこの地域で生活していた時代には、自然環境と人間社会はうまく調和がとれていました。その後1839年にヨーロッパ人がウェリントンに入植、定住するようになると、開発の波がおとずれます。草木は焼き払われ羊や牛が離され、谷は農場に変わっていきました。1870年代以降になると、市内に飲水を供給するダムが造られます。その中でこの地域もともとの生態系は、失われていってしまいました。





 その後人びとの自然保護意識が高まっていく中で、この谷を保全しようという運動があらわれます。Karori Sanctuary Trustと呼ばれる団体が中心となったこの運動は、政府や企業ともパートナーシップをつくりながら、しだいに大きくなっていきました。その結果、1992年にウェリントン市議会に保護区の計画が提出され、現在のZealandiaが実現されるに至っています。Zealandiaのビジョンでは、なんと500年をかけてかつてのこの地域本来の生態系を復元していくとされています。

 Zealandiaは、エントランスに展示やおみやげ売り場、カフェなどの施設があり、その向こうに2つのダム湖を中心とする保護区が広がっています。施設の展示では、Zealandiaの歴史を要約した映像をみることができます。これがまたよくできている!またZealandia全体はフェンスによって囲われており、内部への生き物の持ち込みは禁止です。フェンス内部への入り口は二重扉になっていて、一方を閉めるまでもう一方が開かない、すなわち他の動植物が容易に侵入できないように管理が徹底されていました。

 保護区内の標準コースは徒歩で2時間ほどのハイキング、下流部のダムからスタートし上流部のダムに向かいます。入り口目の前のダム湖畔では、早くもPĀTEKEという希少固有種のカモが昼寝をしていました。幸先がいい!湖畔の道を歩いていくと湖上にカワウの一種であるLITTLE SHAGが、それを抜けるとZealandiaの目玉の一つであるTAKAHĒがウロウロしています(笑)。このTAKAHĒは大型の飛べない鳥で、一度絶滅したと思われていたのが再発見・保護されたものです。さらに湿地帯を抜けて原生林を復元した林道に入っていくと、大型のオウムであるKĀKĀ、固有種のコマドリのNorth Island Robinといった鳥たちをみることができました。

 またZealandiaの目玉は鳥だけではありません。もう一つの目玉は、現地でTUATARAと呼ばれるムカシトカゲ。これは非常に原始的な形質を残した爬虫類で、同じ特徴をもつ化石がジュラ紀の地層から多数発見されたとのこと!文字通りの「生きた化石」です!私の訪れたときは、子どものTUATARAをみることができました。

ツアタラ

 

 このハイキングコースの脇には保護区の生き物の説明書きばかりでなく、録音された鳥の鳴き声と実際のものとを聞き比べることができる装置、鳥の巣の標本といった展示がところどころに展示されており、鳥たちの生態についても学ぶことができます。こんな都市型保護区が東京の近くにもあってほしい!と思わずにはいられませんでした。





Zealandia

http://www.visitzealandia.com/
【料金】大人:NZ$19.5、子ども:NZ$10
【ひとくちメモ】市内からは無料のシャトルバスが出ています

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