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スペシャル

SPECIAL

【特派員メモ】 『グリーンタイガーが目覚める!』上映会(虔十の会)

2017.08.05

特派員 藤田研二郎

[日時]2017年5月20日(土)13:00~17:00
[場所]むみじか(東京都八王子市・高尾駅付近)
[内容]『グリーンタイガーが目覚める!――進行中の中国環境運動』上映会・トーク
[ゲスト]朱惠雯(日中市民社会ネットワーク事務局長)
[コーディネータ]坂田昌子(虔十の会、国産生物多様性の10年市民ネットワーク代表)
[主催]虔十の会

 

 去る5月20日(土)に東京都八王子市・高尾駅近くのギャラリー「むみじか」で、ドキュメンタリー映画『グリーンタイガーが目覚める!――進行中の中国環境運動』の上映会を開催しました。主催は、当会代表の坂田が同じく代表を務める「虔十の会」。またゲストに日中市民社会ネットワーク事務局長の朱惠雯さんをお招きして、映画の解説や中国の環境NGOの現状について話題提供していただきました。隣国なのに日本ではなかなか情報が得られない、中国の環境問題・運動の実状。ここではその映画の内容を中心にお届けします。

 映画『グリーンタイガーが目覚める!』は、中国雲南省を舞台に環境NGO、ジャーナリストたちが地域住民とともにダム建設の反対運動を成功させた事例を中心に、中国の環境問題の歴史を描き出していきます。中国では、第二次世界大戦後の毛沢東時代から大規模地域開発が推進され、ダムの建設をはじめ農地拡大のための湖の埋め立て、鉄鋼の増産を目的とした森林伐採などが行われました。中でも水資源が豊富で生物多様性も豊かな雲南省には、中国全土の4分の1もの水力発電所が建設されているようです。

 映画は、開発が進む地域の伝統的な生活を記録しながら、環境活動家たちがどのように地域住民の理解と支持を得て、大型ダムの建設計画を阻止していったのかを誠実に伝えています。ダムの建設予定地は、揚子江の上流にある「虎跳峡」(虎が飛び込む峡)という要衝地帯。その流域には西北地域で最も豊かな農耕地があり、もし計画が実行されると、少数民族を中心とする10万人の地域住民を移住させることになります。当初情報開示が不十分な中、住民たちはダムの建設が自分たちの暮らしにどのような影響を与えるのかについて、まったく知る由もありませんでした。そこで環境活動家たちは、ダムの建設によって先祖伝来の土地を追われながらも十分な補償が得られず、貧困に苦しむ近隣地域の村々を案内し、その真実を見せていきます。政府には豊かな生活を送れるといわれながら、移住先ではゴミ拾いなどによって生計を立てる。一時的な移住とされていたにもかかわらず、20年余りに長期化している。さらには移住先の水不足によって、それまでの生活の糧であった稲作ができない、といった過酷な現実。進行中の計画で水没予定地となっている地域の住民たちは、それらの現実を目の当たりにしながら計画反対の意思を強くしていきます。

 ただし、こうした実状は中国国内でもなかなか報道されることがありません。この映画の製作者たち自身、過去にも同様の映画を作成・配布しましたが、警察によって摘発されてしまったそうです。また毛沢東の「人定勝天」(人間は必ず自然を克服する)という考え方のもとで、中国では歴史的に地域開発への反対運動もほとんどなされない状態が続いてきました。

 一方中国でも環境NGOが生まれ、近年それらの活動が活発になっていく中で、ダム建設問題にも関心が向けられるようになってきました。また2004年には中国でも環境アセスメント法が制定され、計画決定における住民参加の権利が保障されることになっています。映画の中でも虎跳峡ダムの建設は一旦中止となりましたが、現地ではまだ予断を許さない状況が続いているようです。

 映画終了後にはフロアの参加者も交えて、中国と日本の環境問題・運動の現状についてディスカッションをしました。個人的には、財源や活動方法といった両国の環境NGOの違いについて、大変興味深く思いました。また中国の環境アセスメント法についてははじめて知ったので、さらなる関心が沸きました。2020年、「ポスト愛知ターゲット」が採択される生物多様性条約のCOP15は、中国で開催されることになっています。それに向けて草の根レベルの市民社会の交流も、これから深めていかなければなりません。

(会場となった「むみじか」さん、とてもすてきな空間でした。おいしいそうなサンドイッチをおすそわけ。)

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