SPECIAL
2016.09.25
特派員 青木由希子
この夏、滋賀県は琵琶湖周辺で「魚のゆりかご水田米」を育てている堀 彰男さんの田んぼに行く機会がありました。ちょうど田んぼの土用干し(中干し)に手伝いが必要とのことで、カメラともんぺ持参で行きました。
須原にある魚のゆりかご水田。琵琶湖から水を引いています。
「魚のゆりかご水田プロジェクト」 琵琶湖周辺の田んぼは、むかし、琵琶湖と田んぼの水位がほぼ一緒だったので、様々な生きものが行き来していました。琵琶湖で有名な「鮒寿司」に欠かせないニゴロブナ(琵琶湖だけに生息する固定種)やコイ、ナマズなどが水田に卵を産みに来て、稚魚の餌になるプランクトンが豊富にあったことと外敵から身を守りやすいために、安心して子育てができる「ゆりかご」のような場でした。しかし、農業の生産性向上のために、圃場整備が進むと琵琶湖と水田の水位の差が生じて生態系が分断されていき、湖の魚も減少していきました。
そこで、滋賀県は、「生きものと人々でにぎわう農村づくり」を目指して、住民参加による琵琶湖と田んぼの水位の差を緩和する「排水路堰上げ式水田魚道」をつくりました。すると、琵琶湖と田んぼに生きものたちが戻ってきました。
田んぼの土用干し(中干し)のため、水を抜いた田んぼと、田んぼを上から見た写真です。
「田んぼの土用干し(中干し)」 田植えをして稲の株が張ってきて、田んぼの土が見えなくなるころに、田んぼの水を抜きます。田んぼの土用干し(中干し)をすると、 ・田んぼに酸素を供給する。 ・分けつを止める(稲の株張りを止める)。 ・水を抜くことによって土をかたくして、水を入れた時に重機が入りやすくする。 ・無農薬の場合は、ヒエがたくさん生えてくるので、大きくなる前に抜き取る。 など、米づくりに大切な効果があることを知りました。
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