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スペシャル

SPECIAL

【特派員メモ】 だれもしらないみつばちのものがたり

2016.05.01

「だれもしらないみつばちのものがたり」

   
UNDB市民ネットワーク
WEB特派員 五十嵐恵美

 

私たちが毎日食べる野菜や果物、それはミツバチなどの受粉昆虫がいることによって、
おいしい実がなり、私たちの食卓が豊かになっています。
都会で畑から生活が切り離されて生活をしている人々にとっては
このことがなかなかつながりにくいと思われます。

私たちの暮らしと密接に関わりのあるミツバチの大量死が近年
世界中で報告されています。
1990年代にヨーロッパ諸国ではじまったこの減現象は、峰群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder=CCD)と呼ばれており、2014年には米国、カナダ、中南米、インド、中国、日本などにも広がっています。

【CCDの特徴】

  1. 巣に働きバチがほとんど残っていない
  2. 死骸がみつからない
  3. 巣には多数のさなぎが残っている
  4. 巣には貯蜜や貯花粉が残っている
  5. 多くの場合、巣に女王バチが残っている

ミツバチの大量死の原因については、地球温暖化によるダニなどの病害虫の増加、森林伐採による生息地や蜜源となる花の減少、それにともなう栄養不足、ウィルス感染の拡大、そして、人間の都合で蒸し暑いビニールハウスなどで農作物の受粉に酷使されるストレスなどがあげられてきました。
しかし、それらの中で直接的原因の証拠が2012年にそろったのが、ネオニコチノイド系農薬です。

【ネオニコチノイド農薬とは】
最近多様されている農薬(殺虫剤の一種)で、
タバコの有害成分ニコチンに似ているのでネオニコチノイド(新しいニコチン様物質)という名前が付いています。
ネオニコチノイドの特徴は、無味無臭無色で浸透性、残効性、神経毒性です。ミツバチを含む昆虫、生態系、さらに人への影響が懸念されています。
他にも浸透性農薬として新しい系統の殺虫剤はペットのノミ駆除、家庭内殺虫剤、農薬として使われていますが、これも神経毒性があり、ミツバチの大量死の原因としても注目されています。

1990年代半ばからフランスでは、養蜂家たちがパリなどで抗議のデモを繰り返してきました。また、数多くのEU加盟国の市民団体が、各国大臣あてに
中止を求めるファックスを送り続けたり、署名を集めたりしてその運動を支えてきました。このようなEU全域での活動の高まりが、EU委員会を動かし、EUは2013年にネオニコチノイド系農薬を一時使用禁止しました。

EUがネオニコチノイド系農薬の中止の決断に至った理由としては、世界一流の科学雑誌「ネイチャー」や「サイエンス」で」ネオニコチノイド農薬とミツバチの大量死を結びつける証拠が発表されたからです。

日本でもミツバチの被害は広がり全国でミツバチの大量死が報告されています。ヨーロッパー諸国では使用中止に向けて動き始めた2013年、日本はその逆方向に進みつつあります。2008年のOECD(経済協力開発機構)データでは日本は単位面積当たり世界第1位の韓国に続いて第2位の農薬使用国です。
現在、日本の空には約2500機の無人ヘリコプターが田んぼや畑、松林に農薬を散布しています。有人縁による農薬散布が長く続き、健康被害や環境汚染が問題となり、より小回りがきく無人ヘリに変わってきたのです。
近年、無人ヘリは劇的に増加し、その散布面積は1990年から2009年へと約20年で300倍になりました。
増えるネオニコチノイドの散布によってミツバチだけではなく、鳥や人間の被害も引き起こしています。

日本で農薬使用が減るどころか推進されつつある理由には、農薬メーカー、農水省、農協などが一体となり、普及と販売が促進されていることがあげられるからではないでしょうか。私たち市民ひとりひとりが考え行動して
いく時代になって来ていると思います。

ミツバチの減少やネオニコチノイド系農薬が危険であることをどうにか
知らせたいために、養蜂家の後藤純子さんが「だれもしらないみつばちのものがたり」のお話を書き上げました。
そしてこの物語を長野県伊那谷に住んでいる人たちが中心になり
ミュージカルを作り上げ、今年春に映画として完成しました。

ミュージカルなので子どもでもとても見やすく、ミツバチの生態系や
ネオニコチノイドによる問題も入ってきやすくなっています。

原作者や制作者の方の想いは、それぞれのコミュニティで
この映画が広がっていくことです。
自主上映も簡単に出来ますのでぜひHPもご覧下さい。

ネオニコチノイドについてもっと詳しく知りたい方は
「知らずに食べていませんか?ネオニコチノイド」高文研
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 監修
水野 玲子 編著 をお勧めします。

参考文献

  • 「知らずに食べていませんか?ネオニコチノイド」高文研
      ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 監修
      水野 玲子 編著 

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TEL: 090-9895-2055
e-mail: inq@jcnundb.org

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