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国際会議の動向

INTERNATIONAL CONFERENCE

リオ+20活動報告書(概要)

2012.07.17

リオ+20活動報告書(概要)
国連生物多様性の10年市民ネットワーク 今井麻希子

活動目的
リオ+20の交渉にあたり、UNDB市民ネットでは2011年11月にゼロドラフト作成のためのインプットを提出した。そこでは自然と共生し生物多様性を基盤においた社会をつくること、原発事故の教訓から自然に畏敬の念を持ち生命を尊重する社会をつくる大切さを訴えた。 (提出したインプットの全文はこちらhttp://www.jcnundb.org/index.php/311activities/121-rio20311.html) 今井はリオ+20地球サミットNGO連絡会(事務局EPC)の幹事メンバーとして準備会合の段階から参画し、報告会や政府との意見交換会に参加してUNDB市民ネットの主張である生物多様性の重要性やそれに関連する市民参加などの視点から交渉会議の動向を追いかけてきた。
6月のリオ・デ・ジャネイロの活動はこれまでの活動をフォローアップするものとして

  1. 本会議直前の準備会合への参画
  2. 国連生物多様性の10年市民ネットワーク(以下、UNDB市民ネット)のリオ+20プロジェクトチームメンバーと連携した活動(主に本会議場側を担当)
  3. 他の市民セクターとの連携促進

という点に重きを置いて活動を展開した。
活動概要 6月13日(水) リオ・デ・ジャネイロ空港に午前中に到着。
コパ・コバーナのホテルまでシャトルで移動しチェックインを済ませた後にリオセントロ(本会議場)に向かい会議参加の登録を行い、交渉文書などの資料等に目を通し翌日に備えた。
(写真左:リオセントロの会議場入り口)(写真右:朝のメジャーグループ会合)

6月14日(木)
朝のシャトルバスでリオセントロ(本会議場)に向かい、10時からの非公式会合に参加。前日より現地入りしているJACSESメンバーらと打ち合わせ状況をヒアリングした後、個別行動に。会議は4つのクラスターに分かれて進行されていたがそのうち「生物多様性」「食料安全保障」「貧困」「山岳」「森林」などを扱う会議に参加し状況を追った。アメリカがファシリテーターを担当。政府関係者が50名ほど着席し、その周りを市民セクターらの参加者が取り囲むような状況で会議はスタート。時間が限られていることから、議論が難航しそうな点については個別で話し合い後に再びテーブルに戻すといった進行スタイルが取られた。生物多様性のテキストの議論はCOP10での合意事項をベースとするためファシリテーターが愛知ターゲットを参照しながら進行する姿が印象的だった。夜まで会議をフォローしようと思うも部屋が狭く入場規制が掛かってしまい断念。夜8時頃に会場を後にした。

6月15日(金) リオセントロ(本会議場)
8時30分からメジャーグループのミーティングに参加。情報収集などを行う。メジャーグループ全体のコーディネーター的役割を務めるステークホルダーフォーラムのメンバーから「市民参加に関連するテキストの動向を注意深く見守るべき。市民セクターにとって重要なポイントだ」と発言あり。この点はリオ第10原則をフォローしている市民セクターが準備会合の段階から積極的なロビー活動に当たっている(UNDB市民ネットもこの点には賛同これまでも声明文への賛同署名などを行ってきた)。
11時30分〜12時 ジャパンパビリオンでセミナー リオ+20NGO連絡会主催のセミナー「Dialogue on Green Economy for Sustainable Development(持続可能な開発のためのグリーンエコノミーに関するダイアログ)」にスピーカーとして参加。「生物多様性とグリーンエコノミー」と題して、UNDB市民ネットのリオ+20チームが日本各地での取材を通じて集めたメッセージを集約したものを発表。会議場には滋賀県の方もいらしていたので「生物多様性を守る地域の人たちの活動を伝えてゆきたい」とご挨拶。
(プログラム詳細 http://www.epc.or.jp/summit.item.211/ge.html
プレゼンテーション資料「GreenEconomyBiodiversity0615(パワーポイント)」 映像はこちら
発表骨子: 生物多様性は行政区を超えて展開している。皮肉にも福島第一原発事故の放射線汚染マップはそのことを如実に表している。日本は生物多様性が豊かな国であり自然との共生概念を持った素晴らしい国として知られてきた。一方で狭い国土に54基もの原発を抱え、3,000ものダムがあり、地球30周分もの道路が張り巡らされるといった「開発」の側面も持っている。自然と共生した未来を考えるにあたり、私たちは立ち止まり考える必要がある。「滋賀県の魚の水田ゆりかごプロジェクト」は効率化政策によって失われたものをみなおし再び自然との共生の道を選んだとても素晴らしい事例だ。グリーンエコノミーは生命を尊重するものでなくてはならない。そのためには市民参加、情報・司法アクセスや予防原則といった考え方が重要だ。自然への感謝と畏敬の念を持つことも重要である。私たちが本当に望む「グリーンエコノミー」とは何なのか。立ち止まり深く考えることが必要であるということを、日本からの声として伝えたい」
UNDB市民ネットメンバーとランチミーティングをして情報共有を行った後、女性メジャーグループの会合(「コーカス」と呼ばれる)に参加。ネットワーキングや情報集種を行う。夜7時より日本政府との意見交換会。 本会議場に戻り日本のメディア向けのブリーフィング(メディアには交渉文書が公表されていないためNGO側より会議の進捗について感じていることを伝える場を設けている)。夜7時から日本政府(外務省南参事官)との意見交換会。グリーン経済やMOI(実施手段)に関する議論が全体的におくれており、IFSD(制度的枠組み)についても具体的な方好正が見えていないなどといった交渉全体の進捗状況を伺う。女性メジャーグループのメンバーが指摘していた通りエネルギーについては水面下でブラジルが米国、インド、EU らと会合を持ち草案を準備しているとの状況があるらしいということ、ブラジル政府に主導権が渡された後の具体的な進行についてはまだ明らかにされていないことなどが共有された。合意に至らぬ文章が多く残りこの段階では新たな提案を行うことは事実上不可能という状況の中、残された時間の中で何ができるかということについて率直に意見を交わした。
この日で準備会合は終わり。深夜まで会議が続き、議論の主導権がブラジル政府に引き継ぎが行われた。この時点で合意された文章は全体の36%。最後まで会議に参加したメンバーらから翌日(16日)昼頃にブラジル政府の用意したテキストが提示されるとの情報がメーリングリストにて共有された。

6月16日(土)
9時からメジャーグループミーティングに参加。この時点で199もの文章が合意に至っていないこと、市民セクターの参加やグリーンエコノミーにおける情報技術移転やファイナンス、海洋保護区の問題など多くの重要なことがらが合意にいたっていないことが共有される。ブラジル政府主導のプロセスに対する懸念(透明性に欠けた進行になるのではないかなど)も指摘された。国連のメジャーグループ担当の女性からは「20年前の地球サミットが成功したのは市民社会の存在があったから。メディアや会議場内外でのアドボカシーなどをあらゆる方法を使ってリオ+20という場を活用して欲しい」と力強いエールが贈られた。リオでの交渉の状況やサイドイベントの情報、その他さまざまな情報がIISDという公式メディアの特設サイトで配信されることが共有される。こういった情報はiPhoneアプリからも見られるようになっており、国連が情報配信に力をいれていることが伺い知れる。(IISDリオ+20特設サイト http://www.iisd.ca/uncsd/rio20/
今後の進行については昼頃方向されるという情報を受け午前中はネットワーキングや意見交換をして過ごす。
昼にCSOネットワーク黒田さんや福島県有機農業ネットワークの菅野さん、杉内さんらと合流。原発事故を受けて本会議場側にも日本からの声に関心を持っている人たちは少なくない。せっかく福島からいらしている方々の声をより多くの方に届けられないかと意見を交換する。本会議場で配布される「Outreach」というリーフレットの「農業」がテーマの号に向け福島の有機農家の方のメッセージ要約したものを寄稿いただくことに(残念ながら記事は不採用。代わりにUNDB 市民ネットのHPへの掲載(広報担当原野さんがフォロー)などを通じて発信面で協力させていただいた)。
(フードコートにて福島有機農家の方を交えて情報発信のための作戦会議)
15時から本会議開催との情報を受け会議場へ。ブラジル政府主導のもと基本的にこれまでと同じプロシージャー(進行方法)に従い交渉が進められることが発表される。ブラジル政府の用意した交渉文書はこの後すぐに公表され夕方6時から夜の10時までIFSD(制度的枠組み)、MOI(実施手段)、SDGs(持続可能な開発目標)、海洋の4つのテーマに分かれ議論される予定との告知を受け、女性メジャーグループの戦略会議に参加。ブラジル政府提出の文章がネガティブな場合どう対応するか、注意すべき点は何かなどについて話し合う。しかしブラジル政府の用意した文書はなかなか公表されず(おそらく準備に時間が掛かったものと思われる)、結局夕方6時頃になってようやく配布された。合計25ページの、ブラケット(留意事項)の削除されたコンパクトな文章。これをもとに「コンサルテーション方式(合意できない事項についてのみ議論しその場で解決していく)」で議論が進められると伝えられていたが、この日は結局実質的な交渉は行われずに終了。
(備考:今回の会議はペーパーレスを徹底しており、基本的に全ての情報はインターネットを通じてデータで共有された)。
この日からブラジル政府の主催する「SD(持続可能な開発)ダイアログ」が開催され、その様子を会議場のスクリーンから実況中継で見ることができる。この日はセヴァン・スズキが「20年経って今は二児の母になったが今も言いたいことは基本的には変わらない。私たちは子どもたちの機会を守ることについて話している」と発言。セヴァンの存在は終始市民セクターの参加者の注目を集めていた。

6月17日(日)
9時からのメジャーグループ会合に参加。フロアからブラジル政府が用意した交渉文書について「MOI(実施手段)については特に途上国よりの文章になっている」「削除された文言も多くある」などの感想が共有される。会場(High Sea Allianceメンバー)のRemi Parmenter氏より「公海の議論においてアメリカ、ロシア、日本、カナダが反対を示しているのでこれらの政府にロビーしたい(国際海洋法条約のもと公海の海洋生物多様性を保護についての交渉を開始するというテキストを残すことについて)」と発言あり。Parmenter氏に接触しこの意見を日本政府(ならびに国内で海洋の問題をフォローしている市民セクターのメンバー)に共有することに(Parmenter氏の意見は彼のブログに記されている
http://chezremi.blogspot.com.br/2012/06/other-half-of-earth-summit.html 同氏はグリーンピースの元広報部長でもありその後本会議場で開催した脱原発デモの際には海外メディアにその場で連絡をいれてくれるなどの支援をくださった)。
その後、市民参加に関連する議論をフォローするためIFSD (制度的枠組み)の交渉に参加。EUが提案していたモニタリングという概念がブラジル政府提案文書からは削除された。この点についてEUは熱心に働きかけるもブラジル政府は「合意が取れていないものをここで議論する時間はない。ここで意見するなら事前に合意を取り付けてから臨んで欲しい」と厳しく切り返す。残された時間が限られている中、多くの論点はこのように(ある意味手際よく)整理されつつまとめられてのではないかと推測される。この後IFSDの議論は会議室に入場制限がかかり、市民セクターは傍聴することができなくなった。一方、この日の夕方にはユースが中心となり同じくブラジル政府の用意した文書から削除された「将来世代のための高等弁務官」について復活させるよう呼び掛けるデモを実施。この動きは交渉結果に影響を与え、「持続可能な開発の達成のためには世代間の連帯が必要であり、国連事務総長に将来世代のニーズを配慮したレポートを提出することを求める」といった文章が加えられることになった。
また、翌日18日は水とエネルギーがテーマの日であることから、女性メジャーグループのコーカスで「原発について触れた発言を行うべきではないか」という意見が出た。福島の方を連れて参加されているCSOネットの黒田さんが適任と思い急遽翌日のスピーカーとなっていただくことをお願いするも急なアレンジのためスケジュールが合わず。これまでの交渉をフォローしてきたことから今井がスピーカーとなることが決まった。

6月18日(月)
午前中からジャパンパビリオン入りし、午後からの「Kizuna Message for Biodiversity」(国連生物多様性の10年日本委員会らが主催)に参加。IUCN日本委員会が展開している「おりがみアクション」のメンバーとして「Origami Green Wave」のコーナーを担当した。おりがみに未来へのメッセージを寄せるというこのプロジェクトがCOP10をきっかけに始まったこと、国連生物多様性の10年を通じて世界のみんなに広めてゆきたいということを伝えた(この時の様子についてはこちらのサイトに報告が掲載されている
http://www.cop10-origami.com/archives/3782/)。
その後本会議場に戻り、午後15時30分からメジャーグループプレスカンファレンス。時間が限られている中いつもよりも発言者が多くいることから、「一人1分半で、交渉に関係することのみを発言するように」と司会者から支持を受ける。伝えたいことは多くあったが、以下の点に絞り発言を行った。

  • エネルギーは全ての人にとって非常に重要な問題
  • 昨年は福島の原発事故もあった。原子力発電は世界的にも非常に重要な課題と認識されるべきだがそれについては交渉文書にまったく言及されていない。政府はしっかり現実を見据えた議論をすることが必要(成果文書には現実が反映されていない)
  • 交渉文書に関して言うと、原子力政策のような重要な政策を話し合う上ではリオ宣言第10原則で述べられているように市民参加・情報アクセス・司法アクセスが重要。こういったことの重要性が盛り込まれるべき。
  • また、予防原則、技術アセスメントなども重要である。交渉ではこういったものへの言及が弱められつつあるときいており、それに対して懸念を持っている

(記者会見の様子は以下のサイトから視聴できる
http://www.earthmedia-summit.org/new-events/Webcast120618-01)
女性メジャーグループメンバーによる脱原発のプレスリリース作成をサポート。テキスト本文は以下リンクを参照のこと。福島に関して今井の発言(UNDB市民ネットリオチームの取材から得た情報等)が紹介されている。
http://www.wedo.org/wp-content/uploads/WomenMajorGroup_18-June_Release_Energy-Dialogue_FINAL.pdf
夜は政府との意見交換会を行った。ブラジル政府は本会議の始まる20日の前(つまり19日中)には交渉文書をまとめてしまいたいと考えており、その方向で議論が展開されている。この時点では影響力を及ぼすことは難しいと感じながらもHigh Sea AllianceのParmenter氏から日本政府への意見(公海のテキストについて前向きに検討いただきたい)を伝える。日本政府からは、これは最ももめている点であり難しい。日本としてはリオ+20はこのことを話し合うには相応しい場ではないとの回答を受け取った。これらのことについては、国内の海洋生物多様性に関心があるメンバーにもfacebook等を通じて情報を共有した。
(備考:ホテルを移動日のため夜9時頃会場を離れた。夜で危険であったこと、荷物が多かったことからホテル間はタクシーで移動)

6月19日(火)
朝メジャーグループの会合に参加。昼にブラジル政府から最終文書の提案がなされるという情報を得る。翌日から(20日)から始まる本会議において各メジャーグループが発言する機会を与えられることになったため、それぞれのメジャーグループにおいてその内容が話し合われる。成果文書全体が重要なポイントに触れていない表面的なものになっているという批判の声があがる中、「原発事故という重大なことが起こったにも関わらず成果文書には原子力発電(事故からの反省、危険性や影響への配慮など)についてどこにも触れられていないことの矛盾を指摘する文言をいれるべき」とNGOと女性のふたつのメジャーグループに働きかけを行った。他国の方からの提言や支持もあり、これらのメジャーグループの発言にこのポイントが盛り込まれることが決まった。
午後2時から日本のメディアへの記者ブリーフィング。ブラジル政府の発表した最終文書に対する市民セクターからのコメントを共有した。全体の評価として具体的な数値目標なとは削除され力強いメッセージに欠けるものとなった、「リオプラス20ではなくリオマイナス20だ」などという評価もなされているようだということを伝えた。
NGOはリオ+20の成果文書「The Future We Want(私たちの望む未来)」を皮肉って「The Future We Don’t Want(私たちが望んでいない未来)」をいう声明文を作成。多くの賛同署名が集められた(UNDB 市民ネットもこれに賛同した)。

(The Future We Don’t Want http://www.ipetitions.com/petition/the-future-we-dont-want/)

6月20日(水)
本会議スタート。女性とNGOのメジャーグループの発言に原発に関する言及が入った。女性グループの発言では「リオでは原発や採掘の危険性についてひとことも触れられていない」ことを指摘。NGOメジャーグループは成果文章の欠点のひとつとして「原子力発電(特に福島の災害のあとに)」と言及した。これらの情報を日本からの参加者へも共有。 また、日本から参加したNGO(特にネットワーク地球村)から「本会議場でデモをして脱原発について強く訴えたい」という声があがり、国連公式プロセスにそって運営する必要があることから、デモの申請手続きなどのアレンジを支援した。
生物多様性条約をフォローしているユースのネットワーク、Global Youth Biodiversity Network(GYBN)のメンバーのうちリオ+20に参加している人たちでミーティングが開催されるという情報があり、会合に参加。自分はユースではないが、ユースと大人サイドの活動を結びつけるような観点から関わりたいと挨拶。UNDB市民ネットが作成した「Biodiversity Can’t Wait Rio+30(生物多様性はリオ+30まで待てない)」と描かれた缶バッジをプレゼントした。

6月21日(木)
本会議場での交渉は実質終わっていることもあり、ピープルズサミットの会場へ足を運びUNDB市民ネットチームと合流した。本会議場との雰囲気の違いに圧倒される(青空のもと市民が自由に行き来し意見を交換する姿にエネルギーを感じた)。原発、遺伝子組み換え問題、巨大開発(ブラジル・ベロモンチダムなど)の問題などが熱く議論されているといった印象を受けた。夕方より「Peoples Sustainability Treaties(人々による持続可能な協定)」
のテーマの一つ「Radical Ecological Democracy(http://rio20.net/en/propuestas/radical-ecological-democracy)」のダイアログに参加。ダイアログの主催者はインド人のAshish Kothari氏。氏はCBDアライアンス(生物多様性条約をフォローする個人のネットワーク)のボードメンバーでもあり、生物多様性を基盤とした社会づくりを目指すというビジョンを共有している。集まった人たちからは「大企業優先のグローバル経済から、地域を大切にする小規模からスタートするデモクラシーや経済システムを考えていけないか」などといった意見が交換され対話が深められた。 夜は女性メジャーグループのメンバーとの交友ディナーに参加。

6月22日(金)
朝9時から10時まで本会議場で脱原発のデモンストレーション。女性メジャーグループメンバーや海外環境系NGO(High See CoalitionのParmenter氏ら)も賛同し集まってくれた。特に女性たちはチェルノブイリやスリーマイルなどの写真を手に「For Our Future, Nuclear Free World(私たちの未来のために核のない世界を)」などと訴えた。ちょうどこの日、日本では首相官邸を取り囲む大飯原発再稼働反対のデモに4万人が参加したという情報がソーシャルメディアで流れていたため、こういった状況があることを伝えると共に「エネルギー政策はデモクラシーの問題。福島第一原発事故も終息しておらず充分な議論もなされていないまま再稼働が決められるような事態は異常であり、こういった政策において市民の声がしっかり繁栄されることが重要である」などという見解を共有した。ドイツ緑の党の女性議員は「もうこの会場では何も起こらないと思っていた。市民がこのように声をあげるのは素晴らしいことだと思う」と評価してくれた。福島原発事故を受けて日本の市民が声をあげることの意義を感じると共に、実際にはこれに関わるひとたち(福島の方に限ったことではない)の想いは複雑かつ多様であり、より丁寧な話し合いが必要とであることも同時に感じた。 その後は会議場内で国内外のメンバーとのネットワーキングを行い、日本の記者向けの最後のメディアブリーフに参加。脱原発デモやメジャーグループの発言で原発について触れられたことなどを報告。また会議を振り返っての感想として、海洋(公海)に関する議論において日本が消極姿勢であったことに国内外のNGO から批判の声があったことなどをお伝えした。もちろんこういったことはこの場で突然ロビーしてどうにかなる話ということでもなく、日頃からの働きかけが重要であるとも同時に認識し反省材料と感じている。市民参加に対してひらかれているはずが実際には政策に影響を与えるという意味では制約も多かった(最終局面で充分に交渉に参加できないなど)のでこういったことの改善が今後の課題であること、ピープルズサミットと交渉会議がまったくつながっていないように感じるがこういったギャップを埋めることが課題であるという認識を伝えた。
(この時のコメントは7月12日発行の朝日新聞にて紹介された。 “リオ+20には世界中から約1万人のNGOが集い、会議の一翼を担った。電子メールやインターネットを駆使して情報を共有、積極的な活動が目立った。 「私たちの提案に賛同して下さい」。事前交渉が続いていた17日。NGO「エコ・リーグ」の福島宏希副事務局長は、日本の交渉団室で、政府の担当者とひざをつき合わせていた。 若者NGOなどでつくるグループは、進行中の開発プロジェクトが、将来の子どもたちにどう影響を及ぼすかを調査する仕組みを国連に設けることを求めていた。福島さんはそのメンバーの日本代表だ。 日本政府から前向きの言葉を得て部屋を飛び出した福島さんは、携帯電話で電子メールを送信した。 「日本はOKだ」 メーリングリストには、各メンバーが個別に説得にあたった結果が報告された。「モロッコ、OK」「メキシコは賛成だ」 若者たちはその後、会場前でデモを敢行。その結果、採択された文書に「国連事務総長が未来の世代を考慮にいれたリポートを出す」などの記述が盛り込まれた。福島さんは「満足できる内容ではないが、希望する項目が少しでも復活したのは成果だ」と話す。 政府交渉のなかで消えていったNGO提案も多々あった。「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」の今井麻希子さんは「NGOが意見を言える状況になったのは歓迎だが、政府交渉に反映されるかどうかは別の次元の問題だ。その格差をどう埋めるかが今後の課題だ」と話す”)

6月23日(土)
UNDB市民ネットチームと合流。公園の敷地内にポスターなどを展示し、訪れた人たちへの説明やインタビューを行った。
現地での活動についてのツイッター発信は以下のサイトにまとめた。この配信は現地での流動的な進行スケジュールを参加メンバーに共有する上で役立てました。内容は会議の進捗状況やその日の予定などが中心。
http://togetter.com/li/339244
6月24日は会合が入る可能性もあり呼び日としていたが特にそのようなものは開催されず自由時間にあてた。25日にはNGO連絡会事務局メンバーとチェジューカ国立公園を視察。現地の生物多様性保全について学んだ後に夜の便で帰国。

その他:
7月7日にGEOCにてリオ+20地球サミットNGO連絡会主催の報告会を開催し生物多様性、市民参加、原発関連の動きについて報告を行なった。資料はNGO連絡会の以下サイトからダウンロードできる。
http://www.epc.or.jp/summit.item.279/7-7-%C5%DA-%A5e%A5%AA%2B20%A1%CA%B9%F1%CF%A2%BB%FD%C2%B3%B2%C4%C7%BD%A4%CA%B3%AB%C8%AF%B2%F1%B5%C4%A1%CB%CA%F3%B9%F0%B2%F1-%B3%AB%BA%C5%CA%F3%B9%F0%A1%A6%C5o%C6u%BB%F1%CE%C1.html

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