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国際会議の動向

INTERNATIONAL CONFERENCE

【報告】生物多様性条約 SBSTTA18参加報告

2014.09.29

三石朱美(JELF事務局/国連生物性の10年市民ネットワーク)

■SBSTTA18とは?
2014年6月23~28日、カナダ・モントリオールで生物多様性条約関連会議、SBSTTA18(第18回科学技術助言補助期間会合)が開催されました。SBSTTAとは、生物多様性条約25条に定められた機関で、条約締約国会議(COP)に対し科学的な知見から助言・提言を行います。今回の会議は、今年10月6~17日まで、韓国のピョンチャンで開催されるCOP12(第12回締約国会議)での議論にむけた重要な会議でした。

 わたしは生物多様性条約を実現していくために重要なステイクホルダーである先住民族と地域コミュニティ(ILCs)の皆さんとともに行動しました。特に今回の会議では、先住民族・地域コミュニティのネットワークの人たちがCOP12で成果をあげられるように、という目的をもっての参加でした。しかし韓国には生物多様性条約の領域で活動している先住民族がいないため、日本と韓国のNGOネットワークを活用し、先住民族ネットワークと韓国NGOの交流の窓口になることが必要でした。

■韓国市民ネットワークと先住民族との関係構築
(1) 生物多様性条約韓国市民ネットワーク
韓国では2014年1月に、生物多様性条約韓国市民ネットワーク(KCN-CBD)が設立され、現在、COP12の成功にむけた活動を行っています。実は、COP12の開催が決まるまで、あまり生物多様性条約に関する韓国市民社会の関心は高くなかったようで、2010年にCOP10を経験した日本の市民や、2009年にラムサール条約COP10が行われた後も交流を続けていたラムサールネットワーク日本の方たち、そしてUNDB市民ネットメンバーがアドバイスをするといった協力をすすめていました。
 KCN-CBDが設立した直後、2014年2月にはこのネットワークの各分科会などを担当している9名が来日し、大阪で合宿を行って、COP12にむけ条約事務局にどのような形で働きかけをすべきか、生物多様性条約において、市民が本会議のなかでどこまでのことができるかなど、日本でのCOP10での経験をお伝えし、韓国のみなさんからの質問を答えながらイメージを共有していきました。
 その後、日韓共同で議場内にておこなうサイドイベントなどもいくつか準備され、COP12での成功をめざして、準備をすすめています。
 また5月にも、日韓の情報共有のためにKCN-CBDのお二人が来日され、東京、大阪で行われた生物多様性条約実現をめざしたイベントに参加していただき、合間をぬって先住民族の人たちの受け入れのことや、韓国の人々が先住民族と地域コミュニティ(ILCs)の人達とともにCOP12で行いたい企画のイメージを共有するなどの打ち合わせを行いました。

(2)IIFB:
 前述の事前準備を行った上で参加した6月のモントリオールの会議では、条約事務局の人も交えて韓国COP12にむけて先住民族としてどういう準備を行うかといった議論がされ、私自身もこれまでの成果について15分程度話をしました。特にCOP12ホスト国である韓国からは行政セクターの参加者しか会議場におらず、NPOや市民社会からの参加者が一人もいなかったために、韓国の市民と直接やりとりを積み重ねてきた日本の活動報告がとても大きな意味を持ちました。
 特に、ICCAという先住民族や地域コミュニティが生活や文化のなかで生物多様性を守ってきた地域に関する点で、韓国の伝統的な地域コミュニティ、文化宗教施設を訪問し、伝統的な農業や漁業に取り組む人々と交流し、条約プロセスの中での議論をもっと深めていきたい、といった点においては、この会議での話し合いをきっかけに上手く韓国市民と条約事務局とのやりとりを繋ぐことができ、COP12会期中にエクスカーションなどの取り組みが実現されることになったのは大変大きな成果をあげたと思います。
 また、COP12のなかで大きな論点となっている持続可能な開発目標(SDGs)と生物多様性の分野においても、韓国市民と条約事務局が共同で一日がかりのシンポジウムを行い、成果を会期後半のハイレベルセグメントにも提出していきたいという方向で議論が進んでおり、現在は、この会議に日本からの参加者も増やすことで、COP12終了後の日韓市民交流の基盤が厚くなるべく取り組んでいます。

■SBSTTA18
 SBSTTA18ではピョンチャンCOP12にむけて大きな議題がいくつかありました。COP12では、2020年までに実現すべき20の目標(愛知ターゲット)の中間評価とその実現を示す平昌ロードマップの採択や持続可能な開発目標(SDGs)と生物多様性についてといった議題が議論される予定となっており、この点についての議論の他、EBSAsと言われる重要海域に関する議題、外来種の問題、そして、合成生物学などが大きな議題となりました。
 特に、この合成生物学は、遺伝仕組み替えの技術だけでなく、分子生物学の技術を用いて新たな細胞や生物システムなど作るといった学問領域で、合成生物学の成果物としてでてきた生物は、生物多様性条約で扱うのか、カルタヘナ議定書の仕組みで扱うのか、名古屋議定書との関係はどうなるか、といったことや、リスクアセスメントは生態学的なリスクのみか社会経済学的視点も含めるか?予防原則の扱いはどうすべきか?といった論点があり、ブラジルなどこの技術を進めたい国と、途上国やILCsなどこの技術に大きな懸念を示す立場の国々との間での隔たりも大きく感じました。合成生物学についてはコンタクトも開催されましたが、SBSTTAで採択されたL文書では多くの箇所にブラケットが残り、COP12でも一つ大きな議題として取り扱われるのだろうと感じました。

 今回のSBSTTA18では、東アジアの市民社会における重要なメンバーとしてUNDB市民ネットに求められているネットワークづくりのプロセスが、いかにILCs参加者全体の条約プロセスへの参加という点において有効なものになりうるか、日本国内だけでなく、世界各国の参加者の中において、UNDB市民ネットにしかできない関係づくりの基盤が深くなるか、といった点に軸足をおいて行動しました。
韓国でのCOPには多くの日本人も参加予定です。当然ながら、COPで議論される個別議題についても丁寧に追っていきつつ、生物多様性について取り組む市民間の国境をこえた交流をより深めていけるように、その一助となれたらと考えています。

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