GROUP ACTIVITY
2014.09.21
第17回うみたん会議の様子
海と田んぼからのグリーン復興プロジェクト(通称うみたん)の第17回会議が8月24日に東北大学で開催された。生物多様性に配慮した復興を目標とするこの活動においてモデルケースとなりつつあるのが、松島湾に浮かぶ浦戸諸島での取り組みである。浦戸諸島は、過疎・高齢化が進む日本の典型的な島嶼地域の一つで、震災前から大きな課題を抱えていた。その状況下で津波に襲われ、現在の住民と将来世代の両方の問題に同時に取り組まねばならなくなった。
復興と地域おこしの両方を進めることは当然、一筋縄ではいかない。「うみたん」のメンバーらは、生態系への影響の学術的評価や、「ふゆみずたんぼ」などの生物多様性に配慮した農業の推進、企業や地元NPO法人などによる既存産業の活性化や新たな産業の創出など、様々な取り組みを複合的に行っている。活動内容や所属する組織が違っていても、グリーン復興という大きな目標は共有されており、また「うみたん」の会議によってコミュニケーションも取れるため、同じ方向を向いて連携の取れた活動が可能となっているようだ。
今回の会議では、関連事業の進捗状況が報告された。島民からの要望をもとに市営汽船の運行時間外に航路を拡充する一般社団法人浦戸自主航路運営協議会が設立されたことや、復興庁の「新しい東北」先導モデル採択事業である東北グリーン復興事業者パートナーシップ事業における「食」の養成講座や女性組織が操業する加工施設設立などが報告された。今後も引き続き浦戸諸島での取り組みに注目したい。
報告:岩渕翼
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