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3・11原発事故に対する声明

2011.10.21

 豊かな自然環境に恵まれた日本列島は、その豊かさゆえに地震・津波・台風などの自然災害が多く、歴史的に何度も大災害に見舞われてきた。わたしたちの先達は、災害さえ自然の在り様の一部ととらえ、荒ぶる自然を受け止め、付き合っていく知恵を育んできた。しかし、3・11大震災・福島原発事故によってもたらされた人類史上最悪の放射能汚染は、日本人がこれまでに経験してきた自然災害とは位相が異なるものとして、今わたし達の前に立ちはだかっている。

 近代以降、日本は、生物多様性を育み、守ってきた農業、林業、漁業など第一次産業を縮小させ、伝統的文化や生活から離れ、経済性、合理性のみを追求し続けることによって、自然からどんどん遠ざかってきたが、3・11はそういったわたし達の文明の帰結点であることを真摯に受け止めなくてはならない。3・11は、単なる「自然災害」ではなく、近代文明による災害と言える。経済は、わたしたちの暮らしの手段であったにもかかわらず目的に変じ、合理性の追求は、原発という極めて非合理なものを生み出す結果に至ってしまった。

 今後、わたし達は、グリーン復興やエネルギーシフトに取り組んでいかねばならないが、 それは価値観の転換を伴うものにしなければならない。原発が再生可能エネルギーに変わったとしても、またもや山を削り、森を伐採し、海を埋め立てて風車や太陽光パネルを乱立させ長大な送電線で大都市にエネルギーを運ぶのであるなら、また復興という名の巨大開発が行われるのであれば、それは再びいつか来た道をたどることになる。3・11以降、わたしたちが歩きだす道は、決して技術の転換のみであってはならない。エネルギーを使いたいだけ使い、経済的利益を最優先にする価値観から、生物多様性を育み、守り、持続可能な形で利用する自然とともに生きる価値観への転換が必要だ。人は自然に生かされている存在であり、多様な生き物たちの命の連鎖の中に存在する一つにしかすぎないことを今こそ思い起こさなくてはならない。持続可能な社会を作り出すことが、人類史上最悪の原発事故を引き起こした日本社会の選択しうるたった一つの道なのである。

 原発事故によって、政治、経済、学界、メディア、教育その他さまざまな分野で、日本社会の脆弱性は白日の下にさらされてしまった。それは、今の段階では問題が顕在化したということにすぎない。だが、この事はさまざまな分野における多様な当事者主体が、連携しあい、持続可能な日本社会を作り出すために、何に価値を置き、何をすべきか、語りだし実践し始める大きな契機であることは間違いない。UNDB市民ネットは、多様な当事者主体が関われる「場」を作り出しつつ、生物多様性の視点から、刻々と変化する原発事故をめぐる事態に対し、俊敏に、さまざまな対象に向けて発信、提案を行うことを通じて、持続可能な社会の実現を目指す。生物多様性の視点とは、これまで日本社会が切り捨ててきた伝統的社会の知恵から学ぶ姿勢を持ち、自然環境も人間をも蝕むような種類の科学技術とは決別し、さまざまな産業が真の「豊かさ」をもたらすように方向転換していくものである。わたし達は、3・11以前には戻れない。だが、「戻れない」ではなく、未来に向けて3・11以前には戻らないという意志による選択をすべきである。

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